風の時代の身の丈暮らし

50代後半 心穏やかな健康暮らしと若者応援を考える日々録

育てる力

人手不足だと騒ぐ割には、非正規雇用や短期間の契約社員と言った形で
使い捨ての様に扱う会社が多すぎるのではないでしょうか。


否、正社員として雇用しても辞めてしまう人も多いと
目先の人手不足を何とかしようとする為の悪循環なのか。


どちらにしても、例えば官庁への希望倍率が下がって問題だとか
数年で退職してしまうとかのニュースを見ても、それは過去と
比べた数字を見ているだけで、中身について言及していないのは何故、、


どこの職場でも同じ様な気がするが、自分たちが社会に出た頃は
今に比べてずっと門戸が広く、多様な人々が職場にいた様に思うし、
その人なりの良い所や不足感のある所をフォローし合える土壌のようなものが
あったと思う。


私自身、自分の足りない所が分かった所でどうして良いか分からないと
上司に弱音を吐いた時、「職業柄人間を相手にしているのだし、
どの様な人も必要なんです。あなたを必要としている人は沢山いますよ。」
と言われた事が心の支えになった。


私の父親も、若い頃、上司に対して遠慮なく反論する生意気な所があったけど
些細なことは見守る懐の深さが昔の人はあったなあと語っていた。


いつの間にか厳選採用になって行った、、
それは失敗を許さない、待てない風潮、、、


長所と短所は表裏一体だ。
場面場面でどちらにでも転がる。
結果だって時間が経たないと判断出来ない事も案外多い。


先日のニュースで、ある中小企業だが、
5人採用予定だったけど1人しか採用できなかったと
ぼやいていた、、
入社希望者が1人だったわけではないだろう。
見合うと判断出来た人がいなかったと言いたいのだろうが、
もう少し育てられそうな人が本当にいなかったのか?
その期待の新入社員は、果たして期待通りの人間だろうか。
もしかしたら 期待した会社ではなかったと、それこそ短期間で辞めてしまうかも、、


以前 巨人軍がスター選手ばかりを集めたがチームとしてまとまらず、
結局チームにしても選手個人にしても、何も良い事が無かったと聞いたことがある。
WBCの様に短期間の大会で集うのがせいぜいだ。


完璧な人などいない。
そう思っているような上司の下で働きたい人もいない。
新卒、中途どちらにしても、従うばかりではなく意見を言える人材こそ
伸び代があり、育て甲斐があると言うものだと思う。


子育ても一緒。
子育ては親育てとも言う。